歌うタッチの練習法
ピアノ奏法の基礎より ~歌うタッチの練習法~
初心者の教則本を2~3冊終えたところで、生徒さんは これから紹介する練習法を、毎日の日課として練習に取り入れてみてください。 これは、よく歌う音を発達させる 指の腹で弾くタッチの一番簡単な方法 お教えします。
こちらの練習では、やさしいスケール(音階)をつかって練習していきます。
◆手を鍵盤の3~4センチ上に自然のかたちのまま用意します。(指先をたててはいけません!) 次に、手先を少しおろしながら、2の指の第一関節まで鍵盤を弾きます。 ※そのとき、手首はやわらかく力を抜いたまま、 鍵盤は たたかないで、腕と手からの重みで底までしっかり押さえるようにひきます。
どの指も同じ方法で、スケールを練習します。 鍵盤をたたくように弾いたり、指先をぶつけるようにひくと、良い音質をうしないます!! ピアノは、明瞭度をねらって強くうつ タイプライターとは違います。 このとき、ピアノの弦を固い金の棒でたたくのではなく、 やわらかいフェルトでくるんだハンマーで弦を響かせる状態を想像しながらひくとよいでしょう。 この、指先を静かにふりおろすタッチだと、手先が下がると同時に 指先は自然にすこし内側にまがります。 指先は 棒のようにまっすぐではありません。 指がけんばんに触れる感じは 鍵盤をしっかりおさえる感じです。 上からたたいたり、落としているかんじではありません。 常に鍵盤を意識して、上からたたくのではなく、押さえ込むようにひきましょう♪
よくテーブルでカタカタ音を立てながら指の練習をしている生徒がいますが、 いくらテーブルの上をたたいても、 決して良い音を出す本格的なタッチは学べません。 ピアノの鍵盤はテーブルではありません。 その上でタッチを練習しようという考えは、全く見当がはずれています。
繰り返しますが、打鍵するとき、指先の最大面積が鍵盤に触れなければ良い音はでません。
そのとき、手首の力を抜くと、手首は黒鍵の表面から少し低めに位置するようになります。 よく 自分の手先の感触を 注意深く感じとってください。 音は 指先が下りる動きで出ます。
■打鍵の動作を大げさなスローモーション撮影でとらえたとして、 手先が下りる動作がはじまってから 指先が鍵盤の底につく間、 どこにも止まることが無く、止まるばしょも、止まる動きもあってはならないのです。 もし、手が下りる途中のどこかで止まったとしたら、 それは不自然な衝撃的なタッチになります!
指先が鍵盤を弾くとき、鳥の羽に触れるような感じで鍵盤に触れれば、 音は美しく長く伸びる音になります。
以上は全て、旋律やフレーズの最初の音の弾き方に関する注意でした。(*- -)(*_ _)ペコ その後に続く音は、 もし旋律がレガートならば…指をなるべく鍵盤に近づけて 次から次へと押さえ込むように手首をやわらかくしてひきます。 そして、手首は旋律の動きに従って、楽に動かします。
美しい音を大切にする生徒は、 前記の打鍵法が 自然と身につくまで一指ずつ… ちょうど 鍵盤の上を自然に歩けるようになるまで、両手とも全調性のスケールを練習する忍耐力をもたなければなりません。 そうすると、自分の音が、より!優雅で より美しくなり、 自分はもとより聴く人に満足を与えるようになるのに気がつくでしょう。 しかし 常に 自分を聴くことをわすれてはなりません。
このように練習していくと、 後にフォルテのパッセージで大きな音を要求されたとき、 荒く汚いフォルテでなく、 最大の音量でしかも美しく響きわたるフォルテを出せる自分に気がつくことになるでしょう。
よく 「ピアノにはあまり興味が無い」というひとがいます。 それは、ピアニストと称する人の中に、まるでピアノを、金床で馬のひづめでもたたくような弾き方をする人が大勢いるからなのです
( ; ̄ω ̄)う~~ん。 厳しいお言葉ですなぁ・・・・
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